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周りの人に”イライラ”する! : そんな時は感情を吐き出しましょう – 人に迷惑をかけずに怒りを吐き出す方法

自分のことを理解する方法

前回、前々回と、不安や自己否定に関する投稿を掲載しましたが
このように不安や自己否定に対処できるまでの期間、心がもやもやした状態が続いていました。

参考:
“自己叱責”が止まらない… : そんなあなたの裏にある悲しい過去
何をどう頑張っても”不安”が止まらない… : “不安”の正体は”自己否定”です

そんな中で、もちろんこれらの不安や自己否定を上手く処理していかなければいけないにも関わらず
それ以上に、”怒り” “イライラ” “もやもやと衝動的な感情に襲われることが多く
酷い口内炎ができて痛みに悩まされたりということも続きました。

さらには、
何かにつけて不安や不満をダラダラと話す人にイライラしたり
電車で、まだ私が降りていないのに無理矢理乗ってくる人に遭遇してイライラしたり
日常的な出来事にもいちいち反応するようになってしまいました。

イライラすること自体は決して悪いことではなく健全な心の反応ではあるのですが
「なんでこの人はあんなことをするんだ」とその人のモラルに意識が向いてしまい
イライラが長引き、口内炎など体の痛みや不調も長引き、「イライラが自分自身を傷つけてしまっている」と感じました。

しかし、”感情を出す”ということを最優先で続けた結果、なんとかイライラは落ち着き、口内炎という口の中の炎症も落ち着きました。

そこで今回は、「感情を吐き出すことの重要性」というテーマに沿って、悩みや問題を解決する方法をシェアしたいと思います。

“感情を我慢せず吐き出す”ということは、人に迷惑をかけることでもモラルに反することでもない

執筆者プロフィールのページでもお話ししましたが、私たち人間は、過去に経験したことをすべて記憶しています。

私たち人間は過去の出来事のすべてを思い返すことはできませんが
実は脳の中には過去に経験した出来事による記憶がすべて蓄積されています。
自分では忘れたつもりだったり、どう頑張っても思い出せないことでも、私たちの脳や意識には過去に経験したことがすべて蓄積されていて、それによって今の自分自身が形成されています。

特にその時感じた感情は、吐き出さないと老廃物として内臓にどんどん溜まっていきます

実は、私が先日、
電車でまだ私が降りていないのに無理矢理乗ってくる人に遭遇してイライラしたのは、
私が「どうしても座りたい」と思いながら電車が人が降りるのを待ってから電車に乗った時に
「座れるかな?不安だ。絶対座りたい、ダラダラしてないさっさと降りてよ!」と思っていたにも関わらず
さすがにその感情を誰かにぶつけるわけにいかず、またルール違反をするわけにもいかず
不安と焦りと怒りを押し殺した過去があったからだったのです。

つまり、私は我慢したのに、なんであなたは我慢しないの?ということです。
私が我慢していた時のことは何ヶ月も前の話で、きっかけなくそれを思い出すことは日常の中でまったくないのですが、私が降りる前に乗ってきた人を見ただけで瞬間的にその時のことが感情として表に出てきたのです。

私たち人間は、日頃感情を押し殺したり我慢をしていると、他の人のモラルにも厳しくなってしまいます。
そして、なぜ日頃感情を押し殺したり我慢しているのかと言うと、

感情を押し殺さない=怒りやネガティブな感情を他の人に思いっきりぶつけて撒き散らして他の人を傷つける、もしくはぐちぐち文句ばかり言って陰湿な人になる
我慢をしない=モラルのない人間になる

ということだと思い込んでいるからなのです。

私たちは、親や教師たちから、間接的になんとなくこのような考え方の影響を受けています。

ですが実は、“我慢をせず感情を吐き出す”というのは、人に影響を与えず、ひとりで完結させることができるのです!

私の先程の電車の例で言うと、
電車を降りてエスカレーターを上がりながら、

・「はーっ、私がまだ降りてないのに無理矢理乗ってくる人いてムカつく!」と心の中で嘆く
・「そういえば私が電車に乗る時はいつも”座れるかな?”って不安と焦りでイライラしながら待ってたな、でもこのイライラ吐き出してなかったな」「はーっ、あの時降りる人がダラダラしててなかなか降りてくれなくてそれでイライラした!」と心の中で嘆く

これだけで、少しは楽になるのです。

もちろん、1回だけではすべてがスッキリとはいかないかもしれませんが
声に出さずに心の中で嘆くだけで少しずつ感情が処理されて怒りなどが落ち着くなら、誰にも迷惑をかけずに始められると思いませんか?

やらなきゃいけないことに忙殺されると、”感情を吐き出す”という簡単なことも忘れてしまう

ではなぜ私が”感情を吐き出す”という簡単なことがここ最近できていなかったのかと言うと
自己否定に悩まされたり、お金に対する不安に対処しているうちに、”感情を出す”ということを忘れてしまっていました。

このように怒りや感情を吐き出さない期間が続くと、どんどん自分の内臓に溜まって蓄積されていくので、気づいた頃には小さな怒りが大きな怒りに変わっていきます。

こういう時は、心の中では何を思っても自由!ということで、「あー!!!もう!!!!」と、自分の感情に合わせて強く吐き出しましょう。
怒りでいっぱいになっているにも関わらずおしとやかな表現ばかりではなかなか吐き出せません。
自分の中だけであれば誰にも影響を与えないので、強い表現やきつい言葉を使ってもまったく問題はありません。
「こんな激しい言葉を使ってはいけない」と抵抗が出る方もいるかもしれませんが、それはあなたの内臓にそれだけの怒りが溜まっているからというだけであって、それが吐き出し終われば激しい言葉を使う必要はありませんし、他の人にばれることもないので安心してください。

また、声に出さずに心の中で行うことで周りの目を気にせずどこでも行えますが
声に出したい気分の時は声に出してももちろん問題はありません。

感情の出し方はいくらでもある

感情を吐き出すのは、できれば暇さえあれば常に「私は今何を感じているだろうか?」と問いかけて、常時行う習慣をつけていただきたいのですが
それでも、最初のうちはなかなか習慣化するのが難しかったり、日常の中でのやらなければいけないことに忙殺されて後回しになってしまうことも多いと思います。

そこで、少しでも感情を吐き出す習慣を取り入れていただけるように、特に有効なタイミングをお伝えします。

◆感情を出すのが有効なタイミング
・イライラする時
・身近に、一緒にいるとイライラする人がいる時
・もやもやする時
・やる気が出ない時
・ダラダラとスマホばかり見てしまう時
・寝る直前(1日の振り返りとして行う)
・体に痛みを伴う不調がある時(頭痛、腹痛、喉の痛み、口内炎など)
・接触事故の加害者になってしまった時

“体に痛みを伴う不調がある時”というのは、自分の中の怒りを体で表現している時です。
体が表現している怒りを、自分自身でも吐き出してあげましょう。

“接触事故の加害者になってしまった時”というのも、自分の中の怒りを表現している時です。
車の事故だけでなく、歩いていてぶつかった、スポーツで怪我をさせてしまったなども該当します。

そして、”どのように感情を吐き出すか”もお伝えします。

◆感情の出し方
・心の中で思ったことを嘆く
・ノートに書き出す
・スマホやPCで文字を打つ
・実際に声に出す
※強い感情を感じる時は、その強さに応じて吐き出し方も強くする
※今感じた感情だけでなく、関連する過去の出来事・過去に同じように感じた時のこと、今このような感情を感じるきっかけとなった出来事が起こった時の感情も吐き出す

それ以外にも、“吐き出す” “外に出す” “表現する”ということであればなんでも有効です。

ただし、それが「100%吐き出せる行動になっているか?」はしっかりと確認してください。

たとえば、「スポーツなどで体を動かして発散」という方法も有効ではありますが
怒りなど感情を感じないようにするための逃げの方法になっていないか?
肝心の”感情を吐き出す”ということを忘れてスポーツの結果に一喜一憂していないか?
はしっかりと確認し、該当する場合はしっかりと軌道修正するようにしてください。

「友人に話を聞いてもらう」という方法も時として有効ではありますが
相手にわかってもらうことや説明することに必死になって、自分の感情を吐き出すことができなくなっていませんか?
相手が自分の感情に共感を示してくれなかった時、さらに怒りを感じていませんか?
このようなことに該当する場合は、「私が一番私の感情に寄り添える人間だ」ということを思い出して、1人の時間を作るように心掛けてみてください。

私が一時期
何かにつけて不安や不満をダラダラと話す人にイライラしたり
焦りや不安を外に惜しげもなく吐き出している人を見てイライラしていたのは
「私はこんなに我慢してるのに!」という潜在意識からのアラートだったのです。

つまり、感情を吐き出すために誰かに話を聞いてもらおうと思った際、日頃感情を適切に吐き出せていない方に相談してしまうと、あなたが感情を吐き出そうとすると怒りを感じてしまう可能性があります。
また、あなたが感情を表現しようとした際に誰かから怒りを買ってしまった経験があるなら、それはあなたが悪いのではなく、相手がまだ適切に感情を吐き出せていない人だったというだけ、その人の潜在意識が「自分だって感情を吐き出したいのに!」と思っているだけなのです。

感情を吐き出すという行為は、1回やれば完了するというものではありません。
また、今日だけでなく、人生を通してやっていくことです。
成果や変化や終わりを追い求めすぎてしまうと、「こんなにやったのに!💢」という気持ちを感じてしまうかもしれません。
完璧でなくても、”やる前よりもスッキリした”と感じられればそれで大成功です。
感情を吐き出すというのは、頑張って行うものではなく、息を吐くのと同じように捉えてみてください。

吐き出すべき感情は怒りだけではない

前回の投稿で、私の自己否定のきっかけとなった悲しい過去について簡単にお話ししましたが
この過去を思い出した時、「親に重荷だと思われたくないから必死に働く」と思い始めた頃の感情的記憶をなんとなく思い返して感情を感じるようにしたら、ボロボロと涙が溢れ出てきました。

思い返すのは悲しみを伴うため潜在意識は一時的には抵抗しますが、ちゃんと感情を吐き出せた時は、すごくスッとなって、心の底からスッキリしました。
「涙を流す」ということも、立派な感情表現です。

このように吐き出すとスッキリするのは、怒りだけでなく、悲しみ、焦りなど、そして喜びも、すべての感情が当てはまるのです。
喜びを感じた時も、しっかりと感じて吐き出すことで、全身で喜びを感じることができます。

感情を吐き出すとこんな奇跡が起こる

私は先日自転車の鍵をどこにやったか完全に忘れてしまい、今すぐにでも出掛けたいのにととても困っていました。
そんな時にこの “感情を吐き出すことの重要性” を思い出し、とても急いでいる時でしたが、実践してみることにしました。
その時感じていた「せっかく朝早く起きたのに時間を無駄にしてる」という焦りとイライラをひたすらに心の中で嘆いたところ、なんとその瞬間にすぐにどこにしまったかを思い出せたのです!

どこに鍵をしまったのか、完全に、さっぱり忘れてしまっていて、途方にくれていたのでとても助かりました。
小さな奇跡ではありますが、”感情を吐き出す”というのは、いつ何時でも大事なことなのです。

今回の悩みとその解決策のまとめ


今回のまとめです。
一度上の内容をお読みいただいてしっくりきた方は、2回目以降はこの章だけをおさらいしていくだけで問題ありません。

悩み▶▶▶

・イライラする
・身近に、一緒にいるとイライラする人がいる
・もやもやする
・やる気が出ない
・ダラダラとスマホばかり見てしまう
・体に痛みを伴う不調がある(頭痛、腹痛、喉の痛み、口内炎など)
・接触事故の加害者になってしまった

解決策▶▶▶

・心の中で思ったことを嘆く
・ノートに書き出す
・スマホやPCで文字を打つ
・実際に声に出す
※強い感情を感じる時は、その強さに応じて吐き出し方も強くする
※今感じた感情だけでなく、関連する過去の出来事・過去に同じように感じた時のこと、今このような感情を感じるきっかけとなった出来事が起こった時の感情も吐き出す

その他 “吐き出す” “外に出す” “表現する”ということであればなんでも有効ですが、その際は本来の目的からずれないように気をつけましょう。

誰かに話を聞いてもらう際は、上手く感情を吐き出せている人に聞いてもらいましょう。
該当する方は、男性よりも女性の方が比率は高いと思います。

怒りを吐き出す時は、関係する人のモラルや「なぜその人はそういう行動を取ったのか」を考えるのではなく、「自分がどう感じているか」に目を向けましょう。

感情を吐き出すという行為は、1回やればそれで完了するというものではなく、少しスッキリしたり、少しずつ改善されていくものです。
1回で終わらせようと頑張ったり、毎回気合いを入れて行うのではなく、息を吐くのと同じような感覚で取り組んでみてください。

イライラすること自体は決して悪いことではなく、健全な心の反応です。
ですが、「なんでこの人はあんなことをするんだ」とその人のモラルに意識が向いてしまいイライラが長引くと、体の痛みや不調も長引き、「イライラが自分自身を傷つけてしまっている」という状態に陥ります。
自分を苦しめないためにも、感情は適切に吐き出しましょう。

このまとめを日常的に復習することで、今あなた自身が抱えている悩みに自分自身で対処できるようになります。
日常的にご自身の悩みを解決する習慣をつけることで、今後新たに悩みが出てきた時に自分自身で冷静に対処することができます。

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