私は先日友人から相談を受けていました。
その友人は、高圧的な態度を取る知人(”モラハラ”な人)との関係性に悩んでいるようでした。
しかし、よくよく彼女の話を聞いていると、その知人の高圧的な態度に悩んではいるものの、その知人が高圧的だからこそ刺激的で、心のどこかでは高圧的な態度を取るからこそその知人のことが好きなのではないかなと思いました。
つまり、実は友人は悩んでいるようで、その状況を望んでいるのです。
悩んでいる、その人といると心が落ち込むと言いながら、よくよく話を聞くと、高圧的な人と付き合い続けることも「そういう関係性もありだよね」という考えのようでした。
悩みを与える相手だからこそ、他の人との間では体験できない感情を与えてくれるからこそ、その人と離れられないのでしょう。
そんな友人を見て、私の中にある1つの疑問が生まれました。
それは、「もしかしたら私は経済不安に悩んでいるようで、本当は心のどこかでそれを望んでいるのではないか?」ということです。
今日は、今の経済不安の状況の中に、敢えて私が望んで引き寄せた”現実”があるのではないか?という視点で、自分を理解して悩みや問題を解決する方法を解説します。
資産が減るかもしれない恐怖と隣り合わせだったのが嫌だった?
なぜ私は今のこの経済不安を望んでいたのだろうか…
なぜ前のようにFXだけで生活費を稼げている生活ではダメだったのだろうか…
そんな視点で、自分のこの2年間を振り返っていました。
すぐに(数秒で)出てきたわけではなく、自分に問いかけ始めてから数時間後にわかったことですが、たぶん私は、自分の資産が減るかもしれないという恐怖に自分を晒したくなかったのかもしれません。
FXトレードだけでで生活費を稼ぐことは不労所得としては素晴らしいものでした。
しかし私の場合は、レバレッジを掛けなければFXトレードだけでは生活費を稼ぐことはできなかったので、レバレッジを掛けていました。
このような資産状況では、スワップを得られてもいつか損をする可能性が非常に高いと、1年前の私でもわかっていたのだと思います。
だからずっと不安だったし、結果として私の予想は現実となりました。
そして何より、なぜ通貨の価値がここまで変動するのか、私にはそれがまったくわかりませんでしたし、きっと多くの人が不可解に思っているかもしれません。
そんな価値が流動的なものに自分の資産を預けたくない、それが私の潜在意識がずっと秘めていた思いだったと思います。
今の自分を認められない?
なぜFXトレードの生活が続かなかったの理由はわかりました。
ですが、理由がわかったからと言って私の経済不安がなくなったわけではありませんし、別の収入源を見つけなければいけません。
別視点からの分析が必要です。
ここで、上述した友人の話を参考にしながら自分のことを分析してみたいと思います。
実は、私も4年ほど前まで、第一印象は優しいけど実は仲良くなると高圧的な態度を取る人だった…という人ばかりが周りにいました。
今はもういちいち高圧的な態度を取る人がいたら面倒臭いと思って適度に離れるか、面白がって被害を受けない範囲でその人を観察しています。
その人と私のことを完全に分離して見ることができます。
ですが当時は、「その人をポジティブな気持ちにさせたい」「なんとかしてその人と友好的な関係を築きたい」と離れられませんでした。
その人にポジティブな気持ちになってもらうためにご機嫌を伺ったり、「自分を変えたい」「自分を変えなきゃ」「もっと強くならなきゃ」と思っていました。
それはなぜかと言うと、こんな高圧的な彼が私の前では優しくなったら、「私は認めてもらえたんだ」と思えるし、多幸感に満たされるだろうと思っていたからです。
「自分自身を認めたい」「自分のことを誰かに認められたい」という思いが大きくなりすぎ対処できなくなった結果、「私は認めてもらえたんだ!」という大きな大きな喜びを得るために、敢えてそれが難しい状況に足を突っ込んでしまうのです。
普段なかなか褒めてくれない・認めてくれない相手が認めてくれた時には、自分のこの強い承認欲求も満たされるだろう、と思っていたのです。
自分が自分自身を受け入れられた時、高圧的な態度を取る人から離れられた
上述したように、今はもういちいち高圧的な態度を取る人がいたら面倒臭いと思って適度に離れるか、面白がって被害を受けない範囲でその人を観察しています。
その人と私のことを完全に分離して見ることができます。
高圧的な態度を取る人から離れられた理由は、以下の3つが挙げられます。
1. 良い意味で自分以外の人に期待しなくなった
2. 私の潜在意識自身も、他の人からの承認ではなく、私からの承認をずっと望んでいたのだと気づけた
3. 「私が私を認めてあげないでどうするんだ」と思えた
自分以外の人に期待をしないというのは、決して絶望することではありません。
私の人生のすべてを見ることができるのは私しかいないんだから、私以上に私の良いところを知って私を褒められる人なんていないよね、と理解できているということです。
そして、私たちの潜在意識は、ずっと一緒に人生を歩んできた自分自身に認めてもらえることが一番嬉しいのです。
それは、自分のことをよく知らない人に褒められるよりも嬉しいことはもちろんですが、自分のことをよく知ってくれていそうな親に褒められるよりも嬉しいことなのです。
高圧的な態度を取る人から離れられない人は、「自分を変えたい」もしくは「自分を変えなきゃ」と考えていますが、本当に自分を変えたいわけではなく、本当は今のそのままの自分を “しっかりと” “本当の意味で” “完全に” 認めてもらいたいのです。
そして、潜在意識は誰に認めてもらいたいのかというと、本当は目の前にいるその人ではなく、ここにいる自分自身に認めてもらいたいのです。
かつて高圧的な態度を取る人から離れられなかった頃の私は、敏感ですぐに感情が動いて泣いてしまう自分の繊細さを受け入れられていませんでした。
私の潜在意識はずっと、そのままの自分を私自身に受け入れてもらいたくて私にアピールをしてくれていたのですが、その承認欲求が間違った方向に向かい、私の繊細さを執拗に貶す人と関わりを持ってしまったのです。
強い承認欲求を満たすために、簡単には認めてくれなさそうな人の近くに行く。
自分の性質を貶されて、「私は変わらなければいけないんだ」と思うようになる。
私の潜在意識は自分の繊細さを受け入れてほしいだけなのに、どんどん遠のいてしまう…。
そんなことを繰り返していた矢先、パニック発作を発症しました。
夜なかなか寝つけない上に夢にうなされて2時間で起きてしまう。
昼間も何気ない日常の中で突然動悸がし、普通の生活が困難になりました。
そんな状況になってやっと、「潜在意識はずっと私に受け入れてほしかったのか」「私のことは私が認めてあげればいいんだ」と気づけたのです。
私の繊細さは、私だけは認めてあげなきゃいけない。
そして、他人に認めてもらう必要はない。
そう気づけた瞬間から、高圧的な態度を取る人との接し方が大きく変わり、この問題は解決に導かれました。
本当は「稼ぎたい」「稼がなきゃ」ではなく「必要とされたい」だった
これまで話してきた内容を踏まえて今の自分を分析すると、私は私の潜在意識の承認欲求を満たせていなかったように思います。
そして、その承認欲求はなんなのか…、一度睡眠を取って頭をリセットしてやっとわかったのは、「必要とされたい」でした。
私はこの願いを感じ取った時、最初はてっきり「社会から必要とされたい」と思っているのかと思っていました。
社会から必要とされて、認められて、その対価として金銭を受け取ることで経済不安もなくなるというのを望んでいるのかと思っていました。
ですが本当は、私自身から必要とされたかったのです。
今回の悩みとその解決策のまとめ

今回のまとめです。
一度上の内容をお読みいただいてしっくりきた方は、2回目以降はこの章だけをおさらいしていくだけで問題ありません。
悩み▶▶▶
・高圧的な態度の人と日常的に接しなければならず苦しい
・経済的に苦しい状況が続き、なんとしてでも稼がなきゃと思っている
解決策▶▶▶
・本当の願望は、他の誰からでもなく「自分自身から必要とされたい」ということだと気づく
・自分の性格を変えようとしたり、経済的に豊かになろうと奮闘していないだろうか?
それは自分のためではなく「誰かに認められたい」が基準になっていないだろうか?
※このように気づくだけで自然と行動が変わっていくので気づくだけで十分なのです
このように、高圧的な態度を取る人から離れられなかった4年前の私も、経済への不安に苦しむ今の私も
本当の願望は自分自身から必要とされたいというだけだったにも関わらず
それを理解しないまま行動すると、自分を苦しめるような行動ばかり取ってしまいます。
やはり、自分のことを本質的に理解するというのは、非常に重要だなと改めて感じました。
少し長くなってきたので、次の投稿でも続けて解説していきます。
このまとめを日常的に復習することで、今あなた自身が抱えている悩みに自分自身で対処できるようになります。日常的にご自身の悩みを解決する習慣をつけることで、今後新たに悩みが出てきた時に自分自身で冷静に対処することができます。
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